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ONIBUS COFFEEの「革のエプロン」が気になる

   

ONIBUS COFFEEの「革のエプロン」が気になる

味、サービス、雰囲気、客層……お店の価値をそれだけで決めてもらっちゃ困る。街は百花繚乱、目を奪われるエプロンだらけ。わざわざ店まで足を運ぶ価値はここにだってある。

というわけで、働く人たちのアガるエプロンをじっくり拝見。ついでに教えて!そのエプロンどこのですか?

オニバス新店舗で出会った
経年変化を楽しむエプロン

ONIBUS COFFEEといえばレザーエプロン。キャメルカラーの革に真鍮のナスカンをハトメに通した、たすき掛けの胸当が代名詞。奥沢、中目黒に次いで2019年5月末オープンの八雲店でそのエプロンを見せてもらった。モデルを買って出てくれたバリスタ山田哲也さんは言う。

「使っているうちに革が馴染んで体にフィットしていくんです。見た目よりもずっと軽く、肩もこりません」。

膝丈までのレザーに加え、肩紐も大部分は本革仕様。真鍮だってそれなりの重さだろう。ところが、持ってみるとたしかに軽い。それでいてペラペラなチープ感は微塵もない。既製品とはひと味違う一点ものの佇まいがある。

くだんのエプロンは、すべて二子玉川SOULTREEに工房を構えるアーティスト(原田圭介さん)がオーダーメイドで仕上げている。今回、山田さんが着ているのは八雲店オープンに合わせてオーダーした新作。創業依頼アップデートを繰り返した、これが5代目だそう。

追い求めた使いやすいカタチ

ハンドメイドを生業とするクラフトメーカーならともかく、コーヒースタンドでレザーエプロンは珍しい。オーナー坂尾篤史さんに尋ねてみた。

「オーストラリアのコーヒータウンでは珍しくありません。カラダにぴったりのレザーエプロンを着たバリスタたちがかっこいいんですよ。奥沢店をオープンさせたとき、いまの職人さんに雰囲気を伝えて制作してもらいました」。

ポケットの位置、脇の角度、ハトメの間隔。着心地や使用感をスタッフから吸い上げては、職人にフィードバック。毎回ディテールを話し合いで詰めながら、アップデートを繰り返すこと4回。こうして自分たちの使いやすいカタチに至った。

誰が着てもフィットする。ゆえに一人ずつ割り当てではなく、各店舗スタッフみんなで使い回すのがオニバス流。程よいエイジングは誰か一人によるものではなく、みんなでつくりあげていく。

コーヒーはものづくり、が坂尾さんの考え。既製品に頼らない自分たちらしいエプロンへの追求も、ものづくりの一環と捉えれば合点が行く。残念ながら非売品だけど、お客も一緒になってエイジングを楽しめるエプロンだ。

こちらは7年分のドリップ時間が染み込んだ「初代エプロン」。新店舗で大切に保管されていた。

レザーはかすれ剥がれ落ちてしまってはいるけれど、茶褐色に輝きヴィンテージものの風合いが漂う。

取材協力:ONIBUS COFFEE

Top image: © YUJI IMAI

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